日本清酒(札幌、白髪良一社長)は、後志管内余市町内で醸造する「余市ワイン」を一九七四年の発売以来初めて大幅リニューアルする。二月一日に十三種ある商品のラベルのデザインを一新して統一性を持たせるほか、四月には余市の醸造所の敷地内に試飲販売施設を新設する。リニューアル経費に総額五千万円を投じ、安い輸入ワインの攻勢で落ち込んだ販売量を回復させる狙いだ。
新たなラベルには「余市葡萄(ぶどう)酒醸造所」の統一ロゴマークを採用。商品紹介のリーフレットも初めて作成した。余市ワインは同町の契約農家が栽培したブドウを使用しており、生産者の写真やエピソードも盛り込み、地産地消をアピールする。
また約九十平方メートルの試飲施設を二千万円かけて建設中。四月に「ヴァインレーゼ」(ドイツ語で「ブドウの収穫」の意味)の名称でオープンする運びだ。商品知識が豊富な専任スタッフを配置し全商品の試飲と販売に加え、チーズやパンなどワインに合う食材も販売する。
醸造所は今後も貯蔵施設の改善など、品質向上の設備投資を随時行っていく。
道内の主要ワイン製造業者の総出荷数量は輸入品に押され、一九九八年の八百九万リットルをピークに減少の一途にある。
日本清酒のワイン事業の構成比も年商十六億円の一割未満。ただ、昨年来、消費者の安全・安心への関心と国産回帰の志向が強まっていることから、今回のリニューアルでワイン事業の売上高を30%伸ばす考えだ。
(北海道新聞より引用)
2008年1月30日水曜日
2008年1月23日水曜日
「花子」の死から1年 ゾウのいない円山動物園 希少動物、コスト高く
札幌市円山動物園の人気者だったアジアゾウの「花子」(雌)が死んで二十八日で一年。同園には今も「ゾウはいないの?」と、寂しそうに尋ねてくる市民がいる。だが、ゾウはワシントン条約で輸入に制限がある上、札幌市では財政事情の厳しさもあって、新しいゾウの導入は難しい。花子がやって来たのは一九五三年。以来、半世紀以上ゾウは市民に親しまれてきた。同園で再びゾウを飼育すべきか。市は花子の一周忌を機に、市民論議を喚起したい考えだ。
花子は昨年一月二十八日朝、獣舎の中で静かに息を引き取った。推定六十歳、人間で言えば百歳を超えていた。死因は老衰。大往生だった。
花子の一生は、円山動物園の歩みとほぼ重なる。戦後の復興期の五一年、同園はオープンした。花子はその二年後、長野県で開かれていた「世界動物博覧会」で同園が購入。以来、巨体に似合わぬ愛らしいしぐさが親しまれ続けた。
その「アイドル」が不在となってもう一年だ。今でも「一日一回はゾウがいなくて寂しかったという声を聞きます」と、同園前で客待ちするタクシー運転手吉田尚司さん(50)は言う。
花子の後継のゾウを迎えるのは容易ではない。理由の一つはワシントン条約。ゾウは世界的に絶滅の恐れがあり、国際取引が規制されているためだ。
さらに、札幌市の台所事情も大きい。日本動物園水族館協会のゾウ管理基準で、種の保存のため、飼育の際は繁殖が期待できる雌雄を一緒に飼わなければならないとされている。このため、獣舎は雄向けの頑丈なものが新たに必要となり、獣舎改修だけでも数億円の費用が必要となる可能性がある。これまでゾウは雌の飼育経験しかない同園にとっては「そうやすやすと支出可能な金額ではない」(同園経営管理課)。
円山動物園は花子の一周忌に合わせて二十六日から二月二十四日まで、追悼イベント「アジアゾウ『花子』を振り返る」を開催。体高約二メートル、体長約四メートルにおよぶ花子の全身骨格標本を初めて公開する。
期間中の同二日には上田文雄市長と市内の大学生がゾウの今後を話し合うシンポジウムを開く予定だ。同園は「札幌にゾウが必要かどうか。市民の考えをこれからも聞いていきたい」と話している。
(北海道新聞より引用)
花子は昨年一月二十八日朝、獣舎の中で静かに息を引き取った。推定六十歳、人間で言えば百歳を超えていた。死因は老衰。大往生だった。
花子の一生は、円山動物園の歩みとほぼ重なる。戦後の復興期の五一年、同園はオープンした。花子はその二年後、長野県で開かれていた「世界動物博覧会」で同園が購入。以来、巨体に似合わぬ愛らしいしぐさが親しまれ続けた。
その「アイドル」が不在となってもう一年だ。今でも「一日一回はゾウがいなくて寂しかったという声を聞きます」と、同園前で客待ちするタクシー運転手吉田尚司さん(50)は言う。
花子の後継のゾウを迎えるのは容易ではない。理由の一つはワシントン条約。ゾウは世界的に絶滅の恐れがあり、国際取引が規制されているためだ。
さらに、札幌市の台所事情も大きい。日本動物園水族館協会のゾウ管理基準で、種の保存のため、飼育の際は繁殖が期待できる雌雄を一緒に飼わなければならないとされている。このため、獣舎は雄向けの頑丈なものが新たに必要となり、獣舎改修だけでも数億円の費用が必要となる可能性がある。これまでゾウは雌の飼育経験しかない同園にとっては「そうやすやすと支出可能な金額ではない」(同園経営管理課)。
円山動物園は花子の一周忌に合わせて二十六日から二月二十四日まで、追悼イベント「アジアゾウ『花子』を振り返る」を開催。体高約二メートル、体長約四メートルにおよぶ花子の全身骨格標本を初めて公開する。
期間中の同二日には上田文雄市長と市内の大学生がゾウの今後を話し合うシンポジウムを開く予定だ。同園は「札幌にゾウが必要かどうか。市民の考えをこれからも聞いていきたい」と話している。
(北海道新聞より引用)
2008年1月18日金曜日
ギターと先住民の楽器共演 当別の関さん、荒井さん 来月CD発売
当別町在住のギタリスト、関ヒトシさん(57)が、同町に移住してきたオーストラリアの先住民・アボリジニの木管楽器の演奏家、荒井ABO誠さん(62)とともに作曲・演奏した曲を収録したCDを二月初旬に発売する。二月十一日には当別町内で、CDの発売記念のライブコンサートを開く。
関さんは、五年前に札幌から当別町ビトエに移住。一方、荒井さんは昨年四月に、静岡県から同町弁華別に移り住んだ。
荒井さんの演奏するディジュリドゥは、シロアリが食べて内部が空洞になったユーカリの木で作る木管楽器。英語圏の人が一般に呼んでいる。しかし、笛のように穴が空いていないので、音階はない。息を吹き込むと地鳴りするようなブーンという重低音が響く。
その音色に刺激を受けた関さんが、昨年一年間かけて、自然の躍動感や大地のエネルギーをイメージする六曲を作った。「せっかくならCDを作ろう」と、「YIDA-GUITA」(読みはイダギタ)というユニット名で、初めてのCD「新天地」(税込み二千円)を発売することになった。CDには大正時代の名曲を含む全七曲を収めた。イダはディジュリドゥを指すアボリジニの言葉「イダキ」から、ギタは「ギター」からとった。
二月十一日に開くCDの発売記念ライブは、当別町元町一四○の喫茶店「紙ひこうき」で、午後四時開演。チケットは前売り、当日券ともに二千五百円。問い合わせは紙ひこうき(電)23・4005へ。またCDの問い合わせは、関さん(電)26・4851(ファクスとも)へ。
(北海道新聞より引用)
関さんは、五年前に札幌から当別町ビトエに移住。一方、荒井さんは昨年四月に、静岡県から同町弁華別に移り住んだ。
荒井さんの演奏するディジュリドゥは、シロアリが食べて内部が空洞になったユーカリの木で作る木管楽器。英語圏の人が一般に呼んでいる。しかし、笛のように穴が空いていないので、音階はない。息を吹き込むと地鳴りするようなブーンという重低音が響く。
その音色に刺激を受けた関さんが、昨年一年間かけて、自然の躍動感や大地のエネルギーをイメージする六曲を作った。「せっかくならCDを作ろう」と、「YIDA-GUITA」(読みはイダギタ)というユニット名で、初めてのCD「新天地」(税込み二千円)を発売することになった。CDには大正時代の名曲を含む全七曲を収めた。イダはディジュリドゥを指すアボリジニの言葉「イダキ」から、ギタは「ギター」からとった。
二月十一日に開くCDの発売記念ライブは、当別町元町一四○の喫茶店「紙ひこうき」で、午後四時開演。チケットは前売り、当日券ともに二千五百円。問い合わせは紙ひこうき(電)23・4005へ。またCDの問い合わせは、関さん(電)26・4851(ファクスとも)へ。
(北海道新聞より引用)
2008年1月13日日曜日
新幹線ルート上の分譲マンション 28戸分を縮小、4月から販売 札幌・桑園
北海道新幹線の建設予定地に重なるとして、札幌市中央区で建設していた分譲マンションの販売を中止していた東急不動産(東京)と東京建物(同)は十一日、二十八戸分を縮小して三月に工事を再開し、四月下旬から販売を始めると発表した。
マンションは「ブランズ札幌桑園駅前」(地上十五階、地下一階)。建設予定の新幹線高架橋がマンションに食い込むとされ、新幹線建設主体の鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局(札幌)と道、札幌市からの計画変更の要請を受け昨年十月に工事を中断。販売開始を一時中止していた。
変更された計画では、新幹線高架橋が重ならないようにマンションの規模を縮小し、戸数も当初計画の百八十一戸から百五十三戸に削減する。既に建設していた土台部分を解体しなければならないが、採算が取れると判断した。
販売価格について、東急不動産は「現時点では未定」としている。完成時期は当初計画より約九カ月遅れの二○○九年九月前後になる。
(北海道新聞より引用)
マンションは「ブランズ札幌桑園駅前」(地上十五階、地下一階)。建設予定の新幹線高架橋がマンションに食い込むとされ、新幹線建設主体の鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局(札幌)と道、札幌市からの計画変更の要請を受け昨年十月に工事を中断。販売開始を一時中止していた。
変更された計画では、新幹線高架橋が重ならないようにマンションの規模を縮小し、戸数も当初計画の百八十一戸から百五十三戸に削減する。既に建設していた土台部分を解体しなければならないが、採算が取れると判断した。
販売価格について、東急不動産は「現時点では未定」としている。完成時期は当初計画より約九カ月遅れの二○○九年九月前後になる。
(北海道新聞より引用)
2008年1月10日木曜日
障害者就業を派遣で後押し 札幌市、人材会社と連携 新年度から人件費補助
働く能力がありながらも就労する場所がない障害者のため、札幌市は2008年度から、人材派遣会社を通じて障害者を企業に派遣する「元気はっけん(派遣)事業」を実施する。障害者の雇用促進を目的に人材派遣会社を活用するのは全国初。市障がい福祉課は「派遣社員から始めることで、正社員になる道を開きたい」としている。
事業は重度の身体障害者(一、二級)と知的、精神障害者を対象とする。人材派遣会社に登録した障害者を企業が採用した場合、企業が人材派遣会社に支払う人件費の一部を、市が肩代わりする。企業側は経費を削減でき、障害者は就労のチャンスを広げることができる。
市によると、○七年六月現在、札幌圏(札幌市、江別市、石狩市、当別町)で障害者の法定雇用率(1・8%)を満たしている企業は約四割にとどまっている。中でも、知的、精神障害者については企業側が「どんな仕事ができるのか分からない」と敬遠するケースが多かった。
このため、市は企業とのパイプを持っている人材派遣会社に着目。正社員になるまでに「派遣社員」として一定期間雇用してもらうことで、障害者に対する企業側の理解を深めることにした。
事業は当面一○年度までの三年間で、事業費は三千五百万円。
市は今後、市内の人材派遣会社と交渉して、業者を選定する。派遣会社には、障害者の雇用にかかわる専門部署を設置してもらう。また市は派遣前の実習や就労した障害者への研修などのサポートも実施する予定。
(ほっあ移動新聞より引用)
事業は重度の身体障害者(一、二級)と知的、精神障害者を対象とする。人材派遣会社に登録した障害者を企業が採用した場合、企業が人材派遣会社に支払う人件費の一部を、市が肩代わりする。企業側は経費を削減でき、障害者は就労のチャンスを広げることができる。
市によると、○七年六月現在、札幌圏(札幌市、江別市、石狩市、当別町)で障害者の法定雇用率(1・8%)を満たしている企業は約四割にとどまっている。中でも、知的、精神障害者については企業側が「どんな仕事ができるのか分からない」と敬遠するケースが多かった。
このため、市は企業とのパイプを持っている人材派遣会社に着目。正社員になるまでに「派遣社員」として一定期間雇用してもらうことで、障害者に対する企業側の理解を深めることにした。
事業は当面一○年度までの三年間で、事業費は三千五百万円。
市は今後、市内の人材派遣会社と交渉して、業者を選定する。派遣会社には、障害者の雇用にかかわる専門部署を設置してもらう。また市は派遣前の実習や就労した障害者への研修などのサポートも実施する予定。
(ほっあ移動新聞より引用)
2008年1月6日日曜日
サミットの年 花き市場に活気を 切り花40万本初競り 札幌
札幌市白石区流通センター七の札幌花き地方卸売市場で三日、切り花の初競り「新春初市」が開かれ、仕事始めや新年のあいさつ向けに道内外から入荷した四十万本の花が競りにかけられた。
札幌と近郊の小売店や生産者、市場関係者ら約三百人が参加。競り人代表が音頭を取って手締めを行い、「はい」「やあ」という掛け声とともに十カ所の競り台で初競りが始まった。宮崎産のスイートピーやユリ、新潟産のチューリップなど色とりどりの花が、競り人と買い受け人のあうんの呼吸で競り落とされた。同市場によると、競り値は平年並みだという。
同市場の昨年の取扱高は前年比4%減の百三億九千二百万円。初競りに先立ち、同市場社長の中田博幸副市長が「今年は北海道洞爺湖サミットが開催され、花の需要が伸びることを期待している」とあいさつした。鉢物の初競りは五日に行われる。
(北海道新聞より引用)
札幌と近郊の小売店や生産者、市場関係者ら約三百人が参加。競り人代表が音頭を取って手締めを行い、「はい」「やあ」という掛け声とともに十カ所の競り台で初競りが始まった。宮崎産のスイートピーやユリ、新潟産のチューリップなど色とりどりの花が、競り人と買い受け人のあうんの呼吸で競り落とされた。同市場によると、競り値は平年並みだという。
同市場の昨年の取扱高は前年比4%減の百三億九千二百万円。初競りに先立ち、同市場社長の中田博幸副市長が「今年は北海道洞爺湖サミットが開催され、花の需要が伸びることを期待している」とあいさつした。鉢物の初競りは五日に行われる。
(北海道新聞より引用)
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