2008年4月5日土曜日

知人社長を逮捕 遺棄容疑 土中から遺体 札幌資産家女性不明

札幌市豊平区福住二の九、保育園経営板摺(いたずり)アチ子さん(74)が三月末から行方不明になっていた事件で、札幌豊平署と道警捜査一課は四日午前、同市豊平区の資材置き場の土中から板摺さんの遺体を発見した。同署は死体遺棄容疑で、板摺さんの知人で同市豊平区西岡二の一一、測量会社社長水嶋一夫容疑者(69)を緊急逮捕した。調べに対し、水嶋容疑者は「板摺さんに借金を申し込んだが断られ、殺害し埋めた」と供述しており、同署は殺人容疑でも追及する。
 調べによると、水嶋容疑者は三月三十日夜、板摺さんの遺体を、自身が経営する測量会社所有の同市豊平区西岡の資材置き場付近に、重機を使って埋めた疑い。
 板摺さんの遺体は深さ一メートルの地中に埋められ、着衣はなく外傷もないという。
 同署などによると、板摺さんが埋められていた現場と、板摺さんの軽乗用車が見つかった同市豊平区福住の寺の駐車場は約五キロの距離。同署は、水嶋容疑者が板摺さんを車で遺棄現場付近に連れて行き、殺害したとみている。
 板摺さんの交友関係を調べる中で水嶋容疑者が浮上。同署が任意で事情を聴いたところ、板摺さんを殺害し、遺体を埋めたことを認めた。同容疑者の供述に基づいて四日朝から捜索し、板摺さんの遺体を発見した。同署は司法解剖して死因を調べる。
 調べでは、水嶋容疑者は板摺さんと約三十年前からの知人で、家族ぐるみの付き合い。同容疑者は板摺さんから以前も金を借りたことがあったという。
 板摺さんは三月三十日夕、親類に自宅まで車で送ってもらったのを最後に行方が分からなくなっていた。
 三十一日午前、自宅から約二キロ離れた寺の駐車場で、板摺さんの車が見つかった。

(北海道新聞より引用)

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