2008年2月3日日曜日

全国初の信金講座 樽商大、4月開設 札幌信金が協力

札幌信金と小樽商大は三十一日、四月から同大の三、四年生を対象に信用金庫をテーマとした講座を開設することで合意した。札信がCSR(企業の社会的責任)活動の一環として全面協力し、山田正会長や太田堯理事長のほか、日銀札幌支店の上野正彦支店長、北海道財務局の金融監督官らが講師を務める。「信金」が講義のテーマとなるのは全国の大学でも初めてとみられる。
 講座名は「地域経済の活性化と信用金庫」。毎週金曜日の三講目に正式な授業として行われ、通年で計二十九回を予定する。
 履修学生は計六回のリポート提出が求められ、四単位の取得が認められる。
 講師陣は二十八人。上野・日銀札幌支店長が「金融システムの制度的枠組み」について講義するほか、シンクタンクの信金中央金庫総合研究所(東京)の研究員らが地域振興を図る上での地元信金の役割について話す。
 また、昨年秋に民事再生法を申請したハコセン(函館)など大型企業案件を手掛ける橋本昭夫弁護士も信金による中小企業の再生支援について説明。札信の融資担当者は実際に再生支援したケースを紹介するなど、学生にとっては地域金融の現場が学べるカリキュラムとなっている。
 札信は「学生に信金業界をもっと知ってもらうとともに、優秀な人材の確保にもつなげていきたい」としている。

(北海道新聞より引用)

0 件のコメント: